「ジジイ」を自称しながらも、ふたたび山に向かう——沢野ひとしの最新エッセイは、ガチの登山記ではなく、山と人生を重ねた肩の力が抜けた随想集です。椎名誠の冒険仲間として知られる著者の独特のユーモアとイラストが楽しい。本記事では、この「がんばらない」空気感に共鳴する3冊を厳選しました。脱力系の韓国エッセイ、ぐうたらな旅日記、そして山を撮り続けた写真家親子の物語です。
この記事のポイント
「がんばらない」は怠惰ではなく、自分のペースで生きるという選択です。今回の4冊に共通するのは、世間の「こうあるべき」から距離を取り、自分なりの楽しみ方を見つけている著者たちの姿勢。読後に肩の力がふっと抜ける、そんな読書体験ができます。
沢野 ひとし / 山と溪谷社
本日発売 —『ジジイ、ふたたび山へ』:年齢なんて関係ない、ゆるい山エッセイ
椎名誠の冒険仲間として知られるイラストレーター・エッセイスト沢野ひとしの最新作。「ジジイ」を自称しながらも山に向かい続ける著者の、力の抜けた山行エッセイです。頂上を目指すガチ登山ではなく、山と人生を重ねた味わい深い随想。独特のイラストも楽しく、読むだけで山の空気を感じられます。
ハ・ワン, 岡崎 暢子 / ダイヤモンド社
【先に読む】『あやうく一生懸命生きるところだった』:がんばらない宣言
韓国のイラストレーターが会社を辞め、「一生懸命生きない」生活を始めた日々を綴るエッセイ。日韓でベストセラーとなった脱力系エッセイの名作です。がんばることを美徳とする社会に疲れた人に「それでいいんだよ」と語りかけてくれます。沢野ひとしの山エッセイと同じ「がんばらない」の精神が流れていますが、こちらは都市生活者の視点。
三宅 修, 三宅 岳 / 山と溪谷社
【次に読む】『踏み跡の譜』:山を撮り続けた写真家親子の物語【2026年3月新刊】
山岳写真家の父・三宅修と子・三宅岳が綴る、山と家族への愛の記録。串田孫一の愛弟子として山岳写真の世界を切り拓いた父と、同じ道を歩んだ息子。沢野ひとしのゆるさとは異なる「山に人生を捧げた」真摯な姿がありますが、山への深い愛情は共通しています。同じ山と溪谷社から同時刊行された一冊です。
図書館で借りる
3選の書籍は多くの図書館に所蔵されています。新刊は発売後1〜3ヶ月で入荷されることが多いです。
イラストレーター・エッセイスト沢野ひとしの山エッセイ最新作です。椎名誠の冒険仲間としても知られる著者が、年齢を重ねても山に向かう喜びを、ゆるいユーモアとイラストで綴ります。山と溪谷社から2026年3月に刊行されました。
気分で選んでください。疲れているなら『あやうく一生懸命生きるところだった』、笑いたいなら『ぐうたら旅日記』、山の空気を感じたいなら『ジジイ、ふたたび山へ』、じっくり読みたいなら『踏み跡の譜』。順番にこだわらず、手に取りたい一冊から。
『あやうく一生懸命生きるところだった』はベストセラーのため多くの図書館に所蔵されています。新刊2冊は発売後1〜3ヶ月で入荷されることが多いです。
はい、4冊とも登山ガイドではなくエッセイです。山の知識がなくても、著者たちの人柄とユーモアだけで十分楽しめます。
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