「ある日突然、クラスメイトの言葉が分からなくなったら?」——乾ルカが初めて手がけた児童向け小説『バベルの教室』は、六年一組に降りかかった「呪い」を通じて、コミュニケーションの本質に迫るサスペンスです。言葉が通じない恐怖、信頼と裏切りの揺らぎ、それでも分かり合おうとする子供たちの姿が胸に刺さります。本記事では、この作品と合わせて読むことで「子供たちの世界」への理解がさらに深まる3冊を厳選しました。
この記事のポイント
言葉が通じない教室、鏡の中の孤城、叔父との手紙、ペンギンの謎。4作品の舞台はそれぞれ異なりますが、どれも「世界をどう理解し、他者とどう繋がるか」という問いに正面から向き合っています。子供だけでなく大人が読んでも発見のある物語です。

吉野源三郎, 羽賀翔一 / マガジンハウス
【並行で読む】『漫画 君たちはどう生きるか』:考えることの大切さを教えてくれる名著
1937年に出版された吉野源三郎の名著を漫画化したベストセラーです。中学生のコペル君が、いじめを見て見ぬふりをした後悔や、友人との信頼関係について悩み、叔父さんとの対話を通じて考えを深めていきます。『バベルの教室』の子供たちが直面する「信頼と裏切り」のテーマと深く共鳴する作品。漫画形式なので読書が苦手なお子さんにも手に取りやすい一冊です。

森見 登美彦 / KADOKAWA
【次に読む】『ペンギン・ハイウェイ』:世界の不思議に挑む少年の冒険
「ぼくはたいへん頭が良い」が口癖の小学4年生アオヤマ君が、町に突然現れたペンギンの謎を科学的に解明しようとする冒険物語。日本SF大賞受賞作です。『バベルの教室』が言葉の壁に直面する物語なら、本作は世界そのものの不思議さに知的好奇心で立ち向かう物語。子供ならではの真っすぐな探究心と、成長に伴う切なさが心に残ります。
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3選の書籍は多くの図書館に所蔵されています。新刊は発売後1〜3ヶ月で入荷されることが多いです。
乾ルカ著の児童向け小説です。ある日突然「お互いの言葉がわからなくなる呪い」をかけられた六年一組の子供たちが、呪いを解くために奮闘する物語。PHP研究所から2026年3月に刊行されました。乾ルカ初の児童書です。
まず『かがみの孤城』で「子供の世界」を描く物語に入り、『バベルの教室』と『君たちはどう生きるか』を並行して読むのがおすすめです。最後に『ペンギン・ハイウェイ』で視点を広げると、子供の目線で世界を見つめ直す読書体験が完成します。
『かがみの孤城』『漫画 君たちはどう生きるか』『ペンギン・ハイウェイ』は多くの図書館に所蔵されています。新刊の『バベルの教室』は発売後1〜3ヶ月で入荷されることが多いです。
はい、4作品とも大人の読者から高い評価を得ています。特に『かがみの孤城』は本屋大賞を受賞し、『ペンギン・ハイウェイ』は日本SF大賞を受賞した実力作です。児童文学だからこそ描ける純粋な問いかけに、大人も新鮮な気づきを得られます。
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