2026年4月1日、留萌本線の最後の区間・深川〜石狩沼田間が廃止されます。北海道のローカル線がまたひとつ姿を消すこのタイミングで刊行された『絶滅危惧鉄道2026』は、全国の存続が危ぶまれる路線を網羅的にまとめた一冊です。本記事では、この本と合わせて読むことで鉄道旅行の楽しみと、消えゆく路線への理解がさらに深まる3冊を厳選しました。鉄道紀行文学の金字塔から廃線跡の歩き方まで、鉄道の「過去・現在・未来」を見渡す読書プランです。
この記事のポイント
現役路線に乗る楽しみ、廃線跡を歩く楽しみ、そして時刻表を読み解く知的な楽しみ。鉄道の味わい方は一つではありません。今回の4冊を通じて、消えゆくローカル線を多角的に捉え、その記憶を自分の中に残す旅に出てみてください。
/ イカロス出版
新刊 —『絶滅危惧鉄道2026』:乗れるうちに乗っておきたい路線ガイド
2026年4月1日に廃止される留萌本線・深川〜石狩沼田間を筆頭に、久留里線、津軽線、大糸線など全国の存続が議論されている路線を網羅的に取り上げた年次ガイドです。各路線の歴史、沿線の見どころ、廃止議論の経緯が丁寧に解説されており、「乗り納め」の計画を立てるのに最適。コロナ後も利用客が戻りきらないローカル線の現状を知る資料としても貴重な一冊です。

今尾 恵介 / PHP研究所
【並行で読む】『ぶらり鉄道廃線跡を歩く』:消えた鉄路を歩いてたどる
地図研究家・今尾恵介が全国の鉄道廃線跡を実際に歩き、古い地図と現在の風景を重ね合わせて記録したフィールドワーク紀行です。『絶滅危惧鉄道2026』が「これから消える路線」を紹介するのに対し、本書は「すでに消えた路線」のその後を伝えています。トンネルや橋梁、駅舎の痕跡をたどる楽しさは、現役路線に乗るのとはまた違った鉄道の味わい方です。
図書館で借りる
3選の書籍は多くの図書館に所蔵されています。新刊は発売後1〜3ヶ月で入荷されることが多いです。
存続が危ぶまれるローカル線を特集した年次ガイドの2026年版です。2026年4月1日に廃止される留萌本線・深川〜石狩沼田間をはじめ、全国の廃止議論中の路線を網羅的に紹介しています。イカロス出版から2026年3月に刊行されました。
まず『時刻表2万キロ』で鉄道旅の楽しさに触れ、次に『絶滅危惧鉄道2026』で現在の状況を把握するのがおすすめです。『ぶらり鉄道廃線跡を歩く』を並行して読むと、廃線後の世界も見えてきます。最後に『最長片道切符の旅』で、かつての日本の鉄道網の壮大さを味わってください。
『時刻表2万キロ』『最長片道切符の旅』『ぶらり鉄道廃線跡を歩く』は多くの図書館に所蔵されています。新刊の『絶滅危惧鉄道2026』は発売後1〜3ヶ月で入荷されることが多いです。
はい、4冊とも鉄道の専門知識がなくても楽しめます。特に宮脇俊三の2作品は紀行文学として質が高く、旅そのものの味わいが伝わってきます。『絶滅危惧鉄道2026』も各路線の背景を丁寧に解説しているので、鉄道初心者の方でも読みやすい構成です。
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