
2023年に全国ニュースを席巻した問題熊「OSO18」。その追跡に関わり、単独猟で200頭を超えるヒグマを仕留めてきた赤石正男の半生を描く『羆撃ちに人生を賭けた男』が刊行されました。人間とヒグマの境界線で生きる一人のハンターの物語は、北海道の自然と人間の関わりを深く考えさせてくれます。本記事では、この本と合わせて読むことでヒグマと人間の関係をさらに深く理解できる3冊を厳選しました。
この記事のポイント
ヒグマは恐ろしい猛獣であると同時に、北海道の生態系を支える存在でもあります。今回の4冊を通じて、事件の記録、ハンターの生き様、山の不思議な気配まで、人間と野生動物の関係を多層的に理解してみてください。

藤本 靖 / 山と溪谷社
本日発売 —『羆撃ちに人生を賭けた男』:OSO18を追った令和最強のハンター
単独猟で200頭超のヒグマを仕留め、あのOSO18を追い詰めた赤石正男の半生を描くノンフィクションです。北海道の山中で人間とヒグマの境界に立ち続ける猟師の日常は、都市生活者には想像もつかない緊張感に満ちています。狩猟の技術だけでなく、野生動物と向き合う覚悟や哲学が伝わってくる一冊です。

木村 盛武 / 文藝春秋
【並行で読む】『慟哭の谷』:事実に迫る三毛別事件のノンフィクション
元営林署職員の木村盛武が、三毛別事件の生存者や遺族への膨大な聞き取りをもとに書き上げた渾身のノンフィクションです。小説『羆嵐』が文学的に再構成した事件を、本書はあくまで事実に即して記録しています。両者を読み比べると、同じ事件でもフィクションとノンフィクションで伝わるものの違いが明確になり、三毛別事件の理解がさらに深まります。

田中 康弘 / 山と溪谷社
【次に読む】『山怪 青』:山で暮らす人々が語る不思議な話
マタギや林業従事者、山小屋の主人など「山人」たちが実際に体験した不思議な出来事を集めた実話集です。狐火、謎の足音、動物の異常行動など、理屈では説明できない山の怪異を淡々と記録しています。ヒグマとの緊迫した対峙とは異なる角度から、山という空間が持つ人知の及ばない領域を感じさせてくれます。『羆撃ちに人生を賭けた男』で赤石正男が山に抱く畏怖の念が、本書を読むとより実感できるはずです。
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3選の書籍は多くの図書館に所蔵されています。新刊は発売後1〜3ヶ月で入荷されることが多いです。
単独猟で200頭を超えるヒグマを仕留め、2023年に話題になった問題熊「OSO18」の追跡にも関わった赤石正男の半生を描くノンフィクションです。山と溪谷社から2026年3月に刊行されました。
まず『羆嵐』で三毛別事件の衝撃を体感し、次に『慟哭の谷』で事実を確認するのがおすすめです。その上で『羆撃ちに人生を賭けた男』を読むと、現代のヒグマ問題がより立体的に見えてきます。最後に『山怪 青』で視点を広げると、山と人間の関係を多面的に味わえます。
『羆嵐』『慟哭の谷』『山怪 青』は多くの図書館に所蔵されています。新刊の『羆撃ちに人生を賭けた男』は発売後1〜3ヶ月で入荷されることが多いです。
はい、4冊とも予備知識なしで読める作品です。特に『羆嵐』は文学作品として完成度が高く、動物に関心がなくても引き込まれます。OSO18のニュースを覚えている方なら、『羆撃ちに人生を賭けた男』の臨場感がさらに増すでしょう。
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