東洋のマンチェスターから大大阪へ
阿部武司, 沢井実
大阪大学出版会
この本について
幕末、維新期の政治・経済・社会の混乱により大きな打撃を受けた大坂経済であったが、明治中期以降、五代友厚などの活躍により、綿紡績・鉄道などを中心に、それを支える商社や銀行などの活動が一体となって「東洋のマンチェスター」と呼ばれるようにまで成長し、日本の工業化の先頭に立つようになった。 その勢いは、第一次世界大戦後ますます増し、繊維産業だけではなく重化学工業や雑貨産業も発展し、大正末・昭和初期には全国一の工業都市として「大大阪」を自負するに至った。 しかし戦時期になると、軽工業、中小企業の多かった大阪経済の比重はふたたび低下しはじめ、1939年にはその地位を東京に譲り、この辺りから大阪の「地盤沈下」が議論されるようになる。 本書では、大阪大学総合学術博物館・経済学研究科資料室が所蔵する貴重な資料(当時の銀行や化粧品など企業広告など)をカラーページにて紹介しながら、その大阪の発展と衰退の歴史を紹介してゆく。 図版 大坂経済の繁栄/五代友厚と大阪の復興/住友と鴻池/東洋のマンチェスター/東洋の化粧王/森下仁丹とイトーキ 1. 近世の大阪経済とその危機 大坂経済の繁栄、大坂経済の衰退、大阪経済の復興と五代友厚 2. 住友と鴻池 住友/鴻池 3. 大阪の工業化 「東洋のマンチェスター」/重化学工業化/その他の諸産業/産業発展のための基盤整備/起業家のフィランソロピー 4. 「大大阪」の時代 都市化の進展/関市政の展開
- 出版日
- 2010年11月22日頃
- ISBN
- 9784872592160
- 言語
- 日本語
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