空中庭園
角田光代
文藝春秋
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小説・文学
この本について
角田光代による連作家族小説。京橋家は「何ごともつつみかくさず」をモットーとする一見オープンな家族だが、実際には家族それぞれが秘密を抱えて生きている。表向きの円満さと内面に隠された真実との乖離を通して、現代家族の複雑さを浮き彫りにする。各章で異なる家族メンバーの視点から物語が展開され、同じ出来事でも立場によって全く違って見えることを巧妙に描写している。普通の家庭に潜む光と影、建前と本音の狭間で揺れ動く人間関係を、繊細な心理描写で綴った現代文学作品。
- 出版日
- 2005-07
- ISBN
- 9784167672034
- 言語
- 日本語
キーコンセプト
家族の秘密建前と本音多視点構造現代家族論心理的リアリズム
こんな人におすすめ
家族関係の複雑さや人間の内面に興味がある読者、日常に潜む心理的な機微を丁寧に描いた現代文学を好む人におすすめです。
目次・章構成
第1章ラブリー・ホーム
京橋家の母親の視点から描かれる、一見理想的な家族の日常風景。表面的な幸せの裏に潜む微妙な違和感と、母親が抱える複雑な心境が浮き彫りになる。
- 理想の家族像
- 母親の視点
- 家族の絆と違和感
- 隠された感情
第2章チョロQ
父親の内面に焦点を当てた章。家族のために働く父親が抱える葛藤と、子どもたちとのコミュニケーションの難しさ、そして誰にも言えない秘密が描かれる。
- 父親の秘密
- 子どもたちとの関係
- 男性としての悩み
- 家族への責任感
第3章空中庭園
タイトルにもなっている中心的な章。家族それぞれが抱える秘密が明らかになり、「つつみかくさず」というモットーの虚構性が浮き彫りになる。
- 家族の真実
- それぞれの嘘
- 現実と理想のギャップ
- 宙に浮いた関係性
第4章キルト
思春期の娘の視点から描かれる家族関係。母親への複雑な感情と、大人になることへの不安や戸惑いが、キルトという手仕事を通して表現される。
- 娘の成長
- 思春期の複雑さ
- 母との関係
- 自分だけの世界
第5章鍵つきドア
息子の内面を描いた章。家族に対して心を閉ざしがちな息子が、自分だけの空間と秘密を守りながら、家族との距離感に悩む姿が描かれる。
- 息子の秘密
- 閉ざされた心
- 家族からの孤立
- 成長への模索
第6章光の、闇の
最終章では、それぞれの秘密が明らかになった後の家族の姿が描かれる。完璧ではないながらも、より真実に近い家族関係への歩みが示される。
- 家族の再生
- 真実との向き合い
- 新たな関係性
- 希望と不安
読者データ
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